最近、オアフ島で凶悪事件が立て続けに起こっている。
今週はワイアナエで銃撃事件、先週は高級住宅街で高齢男性の遺体がバスタブでコンクリート詰めの状態で発見、2週間前には父親が3歳児を道連れに無理心中、先月にはカポレイ警察の前で女性が撲殺される、といった事件が起こっている。
ハワイ大学犯罪学のメダ・チェズニー・リンド氏は「本当に悲しいことです」と述べている。
今年に入ってからオアフ島ではすでに8人が殺人事件の被害者となっている。
ホノルル警察の報告によると(2021年分はまだ発表されていない)、パンデミック中のロックダウンのあった2020年には19人、2019年と2018年にはそれぞれ24人が殺人事件の被害者となっている。
一方で、ホノルルでは交通死亡事故も急増している。
過去2カ月間で14人が亡くなっており、昨年と比べると50%の増加となっているのだ。
ホノルル警察と救急医療サービスでは共同会見を開いて、市民に対してスピードの出し過ぎと飲酒運転について注意を促している。
リンド教授によると、最近の交通死亡事故の急増はコロナ規制緩和に一因があるという。
「私たちは規制緩和を2年間待ちわびてきました。規制が撤廃され、みんなが外出して楽しもうとしているのですが、常識を持って落ち着いて行動しなければいけません」
また、パンデミックによる経済的困窮と、悪化している住宅事情も問題を大きくしている。
ホノルルでは今年1月と2月に銀行強盗が立て続けに起きており、2人の男性が10件以上の強盗に関与しているとして逮捕された、とハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
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写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2022.3.18)