今年10月24日から電話のかけ方が変更
現在、ハワイ州内で市内電話をかけるときに808のエリアコード(市外局番)をつける必要はないが、もうすぐアメリカ国内ではどこでも市内電話をかけるときにエリアコードをつけ、10桁の番号をダイヤルすることが必要となるとKHONが伝えている。
これは、連邦政府の通信委員会において自殺防止のための3桁の特別番号の設置が決まったからだ。
「全国自殺防止及び精神衛生危機の生命線」として988という3桁の番号を設定し、アメリカ国内どこからでもこの3桁の番号にかけるとオペレーターに繋がるという仕組みが来年2022年7月16日から始まることが決まっている。
どうしてこの自殺防止のための988の新しい取り組みが電話のかけ方の変更と関係してくるのか。
なぜなら988という番号をプレフィックス(市内局番)として使用している地域がハワイを含め全米にあるからだ。
電話番号はエリアコード(市外局番)プレフィックス(市内局番)と加入者番号で成り立っている。
ハワイであれば808(エリアコード)– xxx(市内局番)– xxxx(加入者番号)となっているのだが、この市内局番に988という番号が利用されている地域が全米30州にあるというのだ。
自殺防止ホットラインの988のサービスが開始した後、今まで988-xxxxという電話番号を持っていた人にエリアコードなしでかけようとすると最初の3桁をダイヤルした途端にホットラインに繋がってしまうことになる。
それを避けるために今年10月24日から、どこにかけるにも10桁の番号をダイヤルしなければならなくなるのだ。
もしエリアコードなしで7桁の番号にかけた場合には、「おかけになった番号が不完全です」というメッセージが流れることになる。
電話会社やサービス提供会社は、電話をかける人々に10桁のダイヤルシステムを使うように広報活動を行うことになっているが、ハワイアン・テレコムではすでに登録してある番号、スピードダイヤルになっている番号、医療器具のモニター番号、ファックス番号、インターネットのダイアルアップ番号、警備会社への通報番号なども含め全て10桁にプログラムし直す必要があると注意喚起を始めている。
今から携帯電話に登録してある番号も含めて準備が必要だ。
2022年7月16日までは自殺防止ホットラインの番号は1-800-273-TALK(8255)だが、それ以降は988にダイヤルすると自動的にホットラインに繋がることになる。
(日刊サン 2021.03.18)
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