この春休みは、ハワイ州の1日あたりの到着人数が2019年と同じ様相を見せており、旅行業界が望んでいたパンデミック以前の水準に戻っているとKHON2が伝えている。
州外からハワイへの到着人数は、15日(水)に3万732人を記録し、2019年の3万692人をわずかに上回った。また、昨年より15%以上の増加となっている。
「アウトリガー・ワイキキ・ビーチ・リゾート」総支配人のスティーブ・ミラー氏によると、同ホテルの客室稼働率は80%台で推移しており、2019年の水準にわずかに及ばないという。「今、ゲストの75%は主にアメリカ本土から来ており、それ以外ではオーストラリアとカナダも大きな市場になっている」と述べた。
日本からの到着人数は、依然としてパンデミック前のレベルの半分以下にとどまっているが、国内旅行者や他の国際市場がそれを補っている状態だ。ミラー氏は、「日本市場については、年末までに2019年のレベルの68%になると予測している」と語っている。
ハワイ大学観光マネージメント学のジェリー・アグルサ教授は、ホテルやレストランはまだ求人問題に悩んでいると指摘。「ハワイだけでなく、アメリカ全土で労働危機が起きており、ホテル、レストラン、小売業など、労働集約的な業界すべてに影響を及ぼしている」と述べた。
ハワイを訪れた旅行者のひとり、イギリスのウェールズから来たレイチェル・デイヴィスさんは、「いくつかのスポットで長く待たされることがあったが、待った甲斐があるものだった。ハワイ再訪を望んでいる」とコメントしている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.3.17)