ハワイ州内の公立学校では3月9日から屋外でのマスク着用は任意となった。
オアフ島中央部に住むマーシーさんには8歳の娘がおり、その娘は喘息のためにマスクを屋外でも着用し続けているのだが、そのことでクラスメートからいじめを受けていると話したとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
「先週のある日、娘が学校から泣いて帰ってきました。校庭で他の子供たちからマスクをつけていることをからかわれて、バカだとか臆病者だとか呼ばれたそうです」
今後もし屋内でのマスク着用も任意となったら、さらにいじめがひどくなるのではないかと心配している。
「うちの子はひどい喘息なのです。でもマスクを着用している理由をみんなに説明しなければならないということはないはずです。できたら教師がいじめる子たちに対して、『彼女にはマスクをつける権利があるのです。彼女はマスクをつける必要があるのです』と伝えて、うちの子を守ってもらいたいと思います」
デービッド・イゲ知事は、屋内におけるマスク着用ルールを3月25日(金曜日)午後11時59分に撤廃することを発表した。
公立学校では、いつ、どのように屋内でのマスク着用が解除されるのかについて関係者や保護者も含めて大きな論争となっている。
3月9日に行われた校長会と衛生局との話し合いでも、この件は検討されたという。
現時点では、州内257の公立学校において屋内でのマスク着用ルールを解除する日程について決定していることはない、と州教育局が述べている。
州衛生局は、学校や公共交通機関、刑務所など、人々がより密接に集合している環境では屋内でのマスク着用を推奨している。
教育局では「今後衛生局が屋内でのマスクについてのガイドラインを変更したら、それに伴って公立学校でのガイドラインも変更することになるでしょう」と述べている。
屋外でのマスク着用が任意になったことについて教育局では、「学校は任意になった後もマスク着用を選択する生徒児童と職員を支援しなければならない」と伝えている。
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写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2022.3.17)