オアフ島で水不足が続いている。
石油燃料が漏れ出したレッドヒル燃料貯蔵施設のすぐそばにあるハラワ水源からの給水を停止したことと、最近の雨不足が現在の水不足の原因だが、水道局は住民に節水を呼びかけながら、最も水道を使用する大手ユーザーにも協力を要請している、とKHONが伝えている。
オアフ島内にはおよそ40ものゴルフコースがあるが、3カ所を除いては、雨水などの再利用水、あるいは水道局からの水道以外の水を利用している。
水道局から供給された水を利用しているのは、アラワイ、ハワイカイ、ミッド・パシフィックの3つのゴルフコースだ。
水道局ではこれら3コースに節水の協力を要請したという。
水道局の水源プログラムマネージャーのバリー・ウサガワ氏は「ゴルフ場側は(ゴルフ場の芝生の灌漑用よりも)飲料水としての利用のために水源を保護することに対して理解を示しています。3コースは再利用水の3倍の金額を水道局に支払っていますが、これは他に選択の余地がないからです。再利用水へ転換できないのには土地の位置などの理由があります。水道料金の削減はゴルフ場にとっても良いことで、水道局としてはどのように削減できるのかゴルフ場関係者と検討する必要があります」と述べている。
しかし、水不足を解消するのにゴルフ場だけの節水では足りないのが現状だ。
これから夏に向けてオアフ島での水道消費量は1日あたり1億3,000万ガロンから1億5,000万ガロンへ増加する。
「この2,000万ガロンの増加は主に屋外での水利用が原因です。大きな公園は非常に大量の水を利用しています。近所にある小さな地区公園ではありません。カピオラニ、アラモアナ、カカアコのような大公園です」
水道局ではホノルル市公園・レクリエーション局(DPR)と解決法を検討しているという。
DPRは書面で「水道局の要請を受けて、レクリエーション施設の一般利用に打撃を与えずに水道水を節約するするために、最も有効な場所の特定を行っています。また、オアフ島内の公園でのエネルギー節約の一環として、電力と水の節約方法についての実施最終案がまとめられようとしています。節水方法としては、灌漑用の水量コントロールを調整可能なものに変更することや、蛇口の取り換えなどが検討されています」と述べている。
水道局では、ゴルフ場や公園だけでなく、レストラン、病院、ショッピングセンターなどに対しても節水協力を要請しており、もし自主的な節水で効果が上がらなければ、強制的な節水対策を行なうことになると述べている。
これらの対策には、局内での検討の後に委員会での承認が必要となるということだ。
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写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2022.3.16)