カウアイ警察署長 アジア人差別で謝罪
カウアイ警察署長トッド・レイバック氏は、日本人のマネとして「指で目を横に引っ張り、目を細める」、「日本語なまりの英語のモノマネをしながら、頭を下げる」などの行為を日本人を先祖にもつ部下に対して行い、また、レストランでアジア人を先祖にもつ人と出会ったときの話として、その人物の話し方やマナーをパロディとしてモノマネしたとして、人種差別とみなされる行為があったと警察公安委員会が認定した。
そのほかにも、アジア人を先祖にもつ人に対して「カンフー映画」から出て来たような髪型だと言ったりしていたという。
レイバック署長は差別を禁止する規則に違反し、部下の警察官に対して人種差別を原因とした劣悪な職場環境を作り上げたと認定され、公安委員会から2月26日に適切な懲戒処分をとると発表された。
この問題は昨年9月に内部通報が公安委員会に提出されたことで調査が開始されたという。
公安委員会の認定を受けて、ハワイ州警察官で組織される労働組合がレイバック署長の解任を求めていたが、3月15日、レイバック署長はビデオで謝罪を発表した。
声明の中で「自分の言葉が関係者を傷つけたことを深くお詫びします。人を馬鹿にしたり傷つけるつもりはありませんでした。しかし私にそのつもりがなくても、私の言葉が人々に痛みを与えたのだと今は理解しています」と述べている。
自分のコメントが不適切だったことを認め、関係者に謝罪をするつもりだとしているとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
レイバック署長は公安委員会の発表の後、多くの批判にさらされていた。
適切な懲戒処分の内容については現時点で明らかにされていない。
レイバック署長はラスベガス警察で27年間勤務した後、2019年にカウアイ警察署長に就任している。
写真:Lando Aviles _ Shutterstock.com
(日刊サン 2021.03.16)
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