ソーシャルメディアの累計フォロワー数が5000万人を超え、2SLGBTQ+の権利と可視化を提唱する国際的スターとなったハワイ在住者のブレトマン・ロック(Bretman Rock)氏が、13日(水)、ハワイ議会からその功績を表彰されたとKHON2が伝えている。
フィリピン系アメリカ人であるロック氏は、インターネット・パーソナリティ、ビューティー・インフルエンサー、メイクアップ・アーティスト、俳優、ベストセラー作家であり、その活気に満ちた個性、ユーモア、率直さで知られている。
フィリピンで生まれ、幼い頃に家族とともにハワイのエワ・ビーチに移住したロック氏は、動画配信プラットフォームのVine制作で一躍有名になり、YouTube、Instagram、その他のソーシャルメディアで、美容チュートリアル、ライフブログ、ユーモラスなスケッチなどのコンテンツを発信している。美とファッションに対する同氏のユニークで率直なアプローチは、彼のユーモアの才能と相まって、ハワイ州下院を含む世界中で多くの支持を集めている。
14日(水)、ハワイ州下院はロック氏の功績を称え、賞状とレイを授与した。ダリウス・K・キラ下院議員が同氏の議事堂訪問を取り持った。キラ氏は、「ブレトマン、あなたの旅は夢の力と人間の精神の回復力の証だ。 あなたは壁を乗り越え、予想を裏切って、他の人が後に続く道を切り開いてきた。あなたの影響力は私たちの海岸をはるかに超えて広がり、ハワイ全土や海外の無数の人々の生活に影響を与え、私たち全員にそれぞれの独自性を受け入れ、自分の個性を祝うよう促している」と述べた。
表彰式にはグリーン州知事やルーク副知事も参加し、立法院の平等コーカスの共同議長を務めるエイドリアン・K・タム下院議員が進行役を務めた。美しいヴィンテージのスパンコールジャケットに身を包んだロック氏は、立法府のフィリピン人議員連盟とも面会した。
ロック氏は、祖母から多くの影響を受けたと言い、「非常に民族的な家庭で育ったので、祖母は私にマフーの重要性と、私たちのコミュニティでクィアの人々がどのように尊敬されているかを常に教えてくれたと思う」と語った。
しかし、偉業を達成したからといって、必ずしも仲間に溶け込めるとは限らない。ロック氏は、アメリカ本土でのレッドカーペットやイベントに参加した際のことを振り返る。「アイランダー系でレッドカーペット・イベントに参加しているのは自分だけ、その上、茶色系でゲイも自分だけという感じで、仲間はずれにされたような気がしたのを覚えている。だから、それが自分の力だということをすぐに学んだ。他の誰とも似ていないという事実が、あなたのパワーだ」
画像:instagram.com / bretmanrock
(日刊サン 2024.3.15)
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