オーストラリアの好奇心旺盛な幼児が、自宅の庭で猛毒ヘビを追いかけていたところ、庭にヘビの巣と110個の卵が見つかったとフォックス・ニュースが伝えている。
野生動物保護(Wild Conservation)のヘビ捕獲隊は、9日(木)、シドニーの一般家庭からヘビに関する通報を受けた。家族の話では、猛毒を持つブラウンスネークが、少なくとも10匹、庭にいるという。
ヘビ捕獲隊が通報のあった家に駆けつけ、庭に行くと、110個の孵化したイースタンブラウンスネークの卵が見つかった。隊員によると、この卵は、過去数年間に複数の雌のヘビから生まれたもので、雌は共同体を形成しているか、毎年巣を作る場所を選んでいると見られるとのこと。また、コンクリート板の下には、これまた猛毒の3フィート(約91.5センチ)のアカハラクロヘビと、2フィート(約61センチ)のイースタンブラウンスネークの成体も発見された。
保護団体によると、これらの大型ヘビは、地域にカエルやトカゲ、若いヘビなどの餌が豊富なためか、目が不透明になり、肌も荒れている状態で見つかったという。現場に向かった隊員は「私たちは近日中に現地に戻り、ヘビたちの通り道の撤去を行い、他にまだ残っているヘビを安全に移動させる予定だ」と述べている。
イースタンブラウンスネークは、オーストラリアでは最も死亡被害件数の高い猛毒ヘビだ。オーストラリアの東部、中部、ニューギニア南部に生息し、驚くと人に噛みつく攻撃的なヘビとして知られている。また、時速12マイル(約19キロ)もの速さで移動することもできる。イースタンブラウンスネークの毒は、ヘビやクモが持つ毒の中で世界で2番目に毒性が強いとされている。強力な神経毒が含まれており、噛まれると心臓、肺、横隔膜をゆっくりと停止させ、窒息死させる。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.3.15)