ワイキキのアパートを家宅捜索したホノルル警察が「ゴーストガン」を発見して逮捕された男が有罪となり、連邦刑務所において3年3カ月の実刑判決を受けたとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
「ゴーストガン」とは銃器のそれぞれの部品を集めて組み立てられたガンで、シリアル番号がないため、警察による追跡がほぼ不可能とされている。
ハワイ州では「ゴーストガン」を組み立てるための銃器部品の製造、購入、入手とともに部品の所有も禁止されている。
銃器の所有には経歴チェックやライセンス登録と許可証が必要だが、すでに犯罪歴があり購入を禁止されている人や、家庭内暴力をふるう人、銃の密売人などがゴーストガンの主な利用者とされており、ゴーストガンの部品はオンラインで購入することが可能だ。
今回判決を受けたのはティセヤ・プアプアガ(27歳)で、別の事件で仮釈放中だったが、今回の有罪判決により仮釈放は取り消されて州刑務所での服役を終了したのち、引き続き連邦刑務所での服役となる。
ホノルル警察がプアプアガの自宅を捜索したのは2020年12月18日で、バラバラになっているピストルとライフル銃の部品や弾薬が、居間、台所、オーブンの中などから発見された。
プアプアガは、2017年9月20日ホノルルのチャイナタウンにある酒販売店の前で、当時34歳だったアイザック・マメアさんに近づいてハンドガンで数発撃ち、死に至らしめたとしてオアフ島大陪審によって殺人罪で起訴され、2019年に暴行と武器使用で有罪判決を受けており、その後仮釈放されていた。
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写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2022.3.15)