【ハワイニュース】リリウオカラニ女王の居所 ワシントン・プレイス175周年記念行事
ベレタニア・ストリート320番池にある、17部屋からなる美しい2階建ての白亜の邸宅は、3エーカーの土地に緑が生茂る庭に囲まれている。
ワシントン・プレイスと呼ばれるこの邸宅は、もともと裕福な貿易商で船長であったジョン・ドミニス氏の家として1846年に建設されたものだ。
その後、ドミニス氏の未亡人と息子のジョン・オーウェン・ドミニスの所有となり、アメリカ初代大統領の名前を取ってワシントン・プレイスと名づけられた。
そしてジョン・オーウェン・ドミニスは、のちにリリウオカラニ女王となるリンディア・カマカエハと1862年に結婚し、1868年にはキング・カメハメハ5世によってオアフ知事に任命された。
1893年にハワイ王朝の転覆とともにイオラニ宮殿から追放されたリリウオカラニ女王はワシントン・プレイスに移り、55年間住んで、1917年に亡くなっている。
ワシントン・プレイスはその後州が買い取り、州知事の官邸でもあったが、今から20数年ほど前に博物館となり、州の公式行事などが行われる場所となっている。
ワシントン・プレイスは今年で建設から175年となるため、記念祝賀行事が行われることになっているとKHONが伝えている。
フェスティバルは3月31日(木曜日)午前9時30分に、州内から集まった4年生児童が踊るフラで始まることになっている。
このフラは「女王のフラ(Queen’s hula)として知られている「リリウエ(Liliʻu Ē )」のパフォーマンスで、ズームでライブ中継が行われる予定だ。
175周年祝賀のテーマは「エ・オラ・マウ・イ・ケ・クム(E Ola Mau I Ke Kumu)」で、成長し栄えていくための強い基盤という意味だ。
175周年記念として、リリウオカラニ女王の居住した場所の一般公開や、ローヤル・ハワイアン・バンドによるコンサート、女王が作曲した音楽作品のプレゼンテーションなどが行われることになっている。
ワシントン・プレイスの無料ツアーは4月2日(土曜日)に行われるが、オンラインでの予約が必要だ。
詳細はコチラから。
シェアする
写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2022.3.15)