日刊サンWEB|ニュース・求人・不動産・美容・健康・教育まで、ハワイで役立つ最新情報がいつでも読めます

ハワイに住む人の情報源といえば日刊サン。ハワイで暮らす方に役立つ情報が満載の情報サイト。ニュース、求人・仕事探し、住まい、子どもの教育、毎日の行事・イベント、美容・健康、車、終活のことまで幅広く網羅しています。

デジタル版・新聞

ニュース

【ハワイニュース】高波でノースショアのペトログリフ(岩面彫刻)が出現

オアフ島ノースショアのププケア地区のビーチで、ペトログリフが出現し話題になっているとKHON2が伝えている。

今回、ペトログリフが出現したのは、ププケア地区のケ・イキとパイプラインの間にあるビーチの波打ち際の部分で、通常は1.5メートルほどの砂で覆われている。砂の下には巨岩があり、古代ハワイ先住民が遺したペトログリフが彫られているが、それを見るためには何トンもの砂をどける必要がある。

ここ最近の高波により砂が押し流され、ペトログリフが出現した。地元住民によると、12日(日)の日没後に現れ、13日(月)の朝にもまだ見ることができたという。なお、同日午後には満潮になり、再び砂に覆われて見えなくなっている。このペトログリフの出現は大変珍しく、長年この土地に住んでいても見たことがない人がほとんどだという。

ハワイ大学マノア校ハワイ研究センター准教授のケクエワ・キキロイ博士は、このペトログリフについて、「石の像を意味するキイポハクと呼ばれる人工の像で、柔らかい岩盤を硬い石器を使って彫られたと推測される」と説明している。木像のキイ(kiʻi)が宗教的な意味合いを持つことから、岩に彫られたこれらの像にも、何らかの霊的な力があると考えられていた可能性があるが、完全には判明していないという。

専門家によると、ケ・イキからエフカイまで続くこの地域では、何十ものペトログリフがあり、たった一つのシンボルを岩に刻むのに何日もかかったという。キキロイ博士は、人間や動物のシンボルを含むペトログリフは、欧米渡来前の時代のものであることを示し、西暦80年から1778年までのものである可能性があると説明した。

ペトログリフは、特にオアフ島では珍しくなってきているが、通常、10フィートの砂の下に何年も覆われているため、保存が困難だと言われている。「人々がそれらを踏みにじらないように保護することが大事。直接触らずに、写真に撮ったり観察することで、後の世代に残すことができる」と同博士は述べている。

なお、高波が訪れる冬季シーズンは終わりを迎えており、ペトログリフが今年再び露出することはないと言われている。

シェアする

写真:Shutterstock.com

 

(日刊サン 2023.3.14)

返信する

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Social media & sharing icons powered by UltimatelySocial
Twitter
Visit Us
Instagram