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【ハワイニュース】ハワイアン・アイルズ・ウォーターとコーヒーが倒産

「ハワイアン・アイルズ・ウォーター」と「ハワイアン・アイルズ・コーヒー」の2つのブランドが、破産により廃業したとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。

破産弁護士チャック・チョイ氏は、裁判官が連邦破産法第11条の再建手続きを監督する管財人を任命し、カポレイの倉庫に保管されている会社の備品の競売が計画されていると、10日(金)に述べた。

フラダンサーが描かれたラベルのハワイアン・アイルズ・ウォーターは1995年に設立。ハワイで最も有名なボトルウォーター会社の1つで、州内の多くの店舗で販売されていた。家庭やオフィスで使用する5ガロン(約19リットル)のボトルも販売していたが、この事業は2月下旬に閉鎖されている。

ハワイアン・アイルズ・コーヒーは、ハワイアン・アイルズ・コナコーヒーとして1994年に設立され、全豆と挽き豆のコーヒーブランドとして、ハワイ中で販売されていた。ホノルルのモクモア通りにある倉庫で焙煎と包装を行っていたが、法廷文書によると、倉庫の持ち主が7月にこの事業を立ち退かせたという。

親会社のHIEホールディングスは、これら2つのブランドの販売、一般管理、流通、倉庫管理などのサポートを提供し、マプナプナ地区にある2つの倉庫を維持していた。同社と2つの運営会社は、8月の破産申請時には約100人の従業員を抱えていたが、現在は約50人になっている。

ハワイアン・アイルズ・ウォーターの売上は2020年度の1250万ドルから2022年度の725万ドルに急減し、ハワイアン・アイルズ・コーヒーの売上は同じ3年間に980万ドルから730万ドルに減少している。

HIEホールディングスのマイケル・H・ボールウェア社長の申告によると、COVID-19のパンデミック中に2社の売上が縮小したのは、運転資金が十分でなかったことが大きな原因だという。売上の減少により、近隣の島の倉庫を含む78件の商業リースの諸経費の支払いが難しくなり、従業員の給与支払いに困窮する事態に陥った。

しかし、同社には他にも問題があった。20209月、州税務局は、州のリサイクル法に基づき、滞納していた容器代を回収するため、ハワイアン・アイルズ・ウォーターを提訴。昨年5月、巡回裁判所は州側に有利な210万ドルの判決を下している。

また、2019年、複数のコナコーヒー農家が、ハワイ島のコナ地区で栽培されたコーヒーをほとんど含まないにもかかわらず「コナコーヒー」と表示した商品を販売しているとして、ハワイアン・アイルズ・コーヒー(当時の社名はハワイアン・アイルズ・コナコーヒー)と10数社の大手全米小売業者を集団訴訟で訴えた。昨年成立した和解では、同社は農家に80万ドルを支払うこと、社名から「コナ」を削除すること、購読者リストにコナコーヒー100%とコナコーヒーブレンドの違いを説明するメールを送ることに合意。しかし実際には、375000ドルしか支払うことができなかった。

チョイ弁護士は、「今回のケースは、この州で製造業を営むことがいかに難しいかを物語っている」と述べている。

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写真:Shutterstock.com

 

(日刊サン 2023.3.13)

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