米国疾病予防管理センター(CDC)によると、ほとんどの食品関連労働者は必要とされる3分の1程度しか手を洗っていないという。これに対し、アメリカのいくつかのファストフード・チェーンやレストランでは、「手洗いウソ発見器」を導入し、細菌と戦っているとCNNが伝えている。
手洗いウソ発見器は、ニューヨークの技術系新興企業である「パススポット(PathSpot)」が開発した製品「ハンドスキャナー(Handscanner)」だ。これはトイレのシンクに設置する機器で、従業員が手を洗った後にこの装置のスキャナーの下に手を置くと、皮膚に付着しているあらゆる種類の汚れを探し、数秒以内に結果を出す。細菌がまだ残っている場合、従業員はもう一度手を洗い、再度スキャンするよう促される。
店のマネージャーは、従業員のIDコードをハンドスキャナーにリンクさせ、誰がきれいな手をしているか、していないかを把握することが可能となっている。
食品関連労働者の手洗いが不十分な場合、食品汚染が発生する確率が高まり、大腸菌、ノロウイルス、サルモネラ菌など多くの健康問題につながる可能性がある。
パススポット社のハンドスキャナーは、すでに、タコベル、アービーズ、チョプトといったファストフードやレストランチェーンをはじめ、世界中の約1万カ所の食品サービス・ロケーションで使用されている。
画像:pathspot.com
(日刊サン 2024.3.11)
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