10日(日)の朝、マノアの一般家庭で大人2人と子ども3人が死亡しているのが発見された事件で、ホノルル警察(HPD)は一家の父親が容疑者であると発表した。
KHON2の報道によると、HPDは午前8時30分ごろ、この一家の住居から口論する声が聞こえたという匿名の通報を受け、現場に向かった。しかし、その時は誰も家から出てこなかったため、警官は立ち去ったという。この家で何が起きたか判明したのは、2度目の通報のときだった。
HPDは、現場で発見された証拠とこれまでの捜査から、現場から回収されたナイフで成人男性が女性1人と子ども3人を殺害した後、自殺したと見ている。容疑者は一家の父親で、3人の子どもは10歳、12歳、17歳だった。
この殺人事件は、ホノルル史上、7人の犠牲者を出したゼロックス社銃撃事件に次いで2番目の規模となった。HPDによると、この一家に関する家庭内暴力(DV)や警察への通報歴はなく、現在のところ動機は不明だとしている。
しかし、「ドメスティック・バイオレンス・アクション・センター(DVAC)」のモニーク・イバラCEOをはじめとする地域の指導者らは、証拠がDVの兆候を示していると考えている。「これは100%DVだと言えるだろう。一方が他方に対して、この場合は夫が妻と子どもたちに対して究極の権力と支配力を持ち、彼らの命を奪ったという理由から、それが見て取れる」
過去にこの一家に関するDVの報告歴はなかったものの、イバラ氏はDV被害者が名乗り出るのは必ずしも容易ではないとし、「誰かが恥じていて、どう手を差し伸べればいいのか、どう言えばいいのかわからなかったのかもしれない。マノアではこのようなことは起きないと思われがちだが、起きても不思議ではない」と言う。
DVACによれば、DVはすべてのコミュニティで日々起こっており、女性の4人に1人、男性の6人に1人が虐待を受けるか、すでに被害者になっているという。
もしあなたやあなたの愛する人がDVの被害者であれば、全国ドメスティック・バイオレンス・ホットライン(800-799-7233)に連絡を。また、DVACのオアフ・ヘルプライン(808-531-3771)に電話するか、テキストメッセージ(605-956-5680)にて連絡することもできる。
画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2024.3.11)
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