イゲ知事、洪水被害で緊急事態宣言
3月9日、ハワイ全島を大雨が襲い短時間に大量の雨が降ったことにより、命の危険が迫る状況を各地で引き起こした。
ホノルル消防署には午前8時から午後9時までの間に、木が倒れたとか、電柱が倒れたなど20件の天候関連の緊急連絡の電話が入ったという。
デービッド・イゲ知事は3月9日に緊急事態宣言を発令し、マウイ島で大雨に流された橋や崩れた道路などの被害を含めて、大雨や洪水で打撃を受けた各地を支援するために州の予算を出すことにしたとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
オアフ島ではノースショアのハレイワ地区に避難命令が出され多くの住民が避難した。
9日午後1時にオパエウラ渓流の水嵩が急激に増加し、洪水の目安である12.2フィートよりも4フィートも高い16フィートの洪水計の針を超える水量を記録した。
これによりハレイワ地区には緊急避難命令が出され住民の避難が始まり、警察がマイクで住民に避難するように呼びかけながら周辺をまわったという。
カウアイ島では、土砂崩れで一部の道が遮断されたり、橋の通行が遮断されたりしたほか、住宅や店舗に床上浸水の被害がでた。
ハワイ島でも同様に、橋や道路には土砂が流れて一部で通行止めとなっており、少なくとも6棟の住宅が半壊以上の被害を受けたという。
マウイ島ではカウパカルア・ダムの決壊の恐れがあると8日に発表されて、近隣住民は避難しており、10日朝の時点ではまだ避難命令は解除されていない。
現在各自治体では各地の洪水や土砂崩れの被害の状況を調べている。
(日刊サン 2021.03.10)
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