ハワイの朝食レストランとして人気の「シナモンズ」が、イリカイ・ホテル内にあるワイキキ店の閉店を発表した。これにより、残るのはカイルアにある本店のみとなることがわかったとKHON2が伝えている。
ワイキキのシナモンズは旅行者や地元の人々に人気のレストランで、今年でオープン10周年を迎えようとしていた。シナモンズは、一時はラスベガスや日本を含む5店舗を運営していたが、現在はカイルア店とワイキキ店の2店舗のみとなっていた。
シナモンズのオーナーであるアレクサンダー・アリカ・ナム氏によると、今回の閉店は1月に起きた同店の電気工事に起因しているという。同氏によると、賃貸契約終了の条件をめぐって意見の相違があり、閉店は裁判で決着する可能性が高いという。ワイキキの店舗で再開を試みるには、すでに多くの費用と時間が失われており、「立ち直るのは難しかった。貸主側の弁護士は、このスペースに問題はないと考えているようだが、我々は必ずしもそれに同意しているわけではないので、裁判に持ち込むことにした」と同氏は語った。
コロラドからの旅行者であるランディ・ハイトさんは、すでにワイキキ店の閉店を嘆いている。「チェーン系レストランは、家族経営の店と同じレベルのサービスを提供してくれない」
一方、カイルア店のスタッフは24時間体制で改装工事に取り組んでおり、来週早々の再開を目指している。ナム氏は、「このレストランは多くの人に愛され、注目されるだろう。創業39周年を記念して、20年ぶりにディナー・サービスを再開できることに興奮している」と語った。また、同氏は、カイルア店でディナーサービスが始まることで、ワイキキ店のスタッフを配置できるとも考えていると明かした。
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(日刊サン 2024.3.8)