ホノルル警察(HPD)は、警察委員会との月例会議にて、データと犯罪傾向をもとに特定の地域に焦点を当てた戦略「ホットスポット・ポリシング(hot spot policing)」が効果を発揮していると発表した。
KHON2の報道によると、ホットスポット・ポリシングは限られたリソースを犯罪の多い地域に集中させるという戦略で、これにより、数十人を検挙し、違法ゲームルームの減少にも貢献したという。HPDのジョー・ローガン署長は、「犯罪傾向、データ、コミュニティやパトロールからの情報を使って、ホットスポットを特定し、その地域に焦点を絞っている」と説明した。
この戦略により、HPDはホノルル中心部と東ホノルルを除く地方パトロール局で74人を逮捕し、193人を起訴した。さらに、中央パトロール局では70人を逮捕、149人を起訴した。ローガン署長は、ホットスポットでの取り締まりはうまくいっており、今後も同様の作戦を継続する予定であると語った。
カカアコからカリヒにかけての地区を代表するホノルル市議会議員のタイラー・ドス・サントス=タム氏は、このHPDの活動を支持している。「犯罪が起きている場所に焦点を当て、そのデータを活用することで、HPDはより効果的な取り締まりができる。もし犯罪が1つの地域に集中することを許せば、犯罪は拡大することになる」
また、HPDのホットスポット・ポリシングは、ゲームルームの撲滅にも成功している。ローガン氏によると、麻薬部門は90の違法ゲームルームを捜査し、その結果36件の捜索令状が発行され、違法ゲームルームが40%減少したという。同氏は、「これは素晴らしい結果だ。2023年には125のゲームルームが稼働していたが、現在は75となっている」と語った。
ドス・サントス=タム氏は、ゲームルームがなくなったことは、あらゆる面で地域社会に良い影響を与えるとし、「ゲームルームのような場所が他の種類の犯罪、麻薬使用、銃、売春を引き寄せていることは知られているし、それを取り締まることによって、これらの問題の多くを解体することができる」と語った。
ローガン氏によると、HPDは島内のすべての違法賭博場の撲滅を目指しており、よりコミュニティの安全を強化する方法として、犯罪傾向の分析を続けているという。
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画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2024.3.8)