ハワイ全土で中絶を行う医療従事者を保護する法案が7日(火)に州上院で可決されたとホノルル・スター・アドバタイザーが報じている。この法案には州外からハワイに渡航した女性に対する処置も含まれる。
上院法案(SB)1は、1973年のロー対ウェイド事件で保障された女性の中絶の権利を、6月に連邦最高裁判所がドブス対ジャクソン女性健康機構事件で覆したことを受け、ハワイでの中絶の権利を確保するものだ。
SB1の内容は下記のとおり。
- 中絶を行うハワイの医療従事者を、中絶を制限する州からの法的措置から保護する
- ハワイは女性の中絶の権利を否定したり妨害したりしてはならないことを強調する
- 生殖医療に関する情報の公開を禁止する
- 生殖医療を行ったことで他州がハワイの医療従事者を罪に問おうとする場合、その拒否を知事に要求する
SB1は上院を通過し、7日(火)に下院に移っている。
「中絶手術を行うハワイの医師を求めて、州外在住の人々がハワイにやってくることを推奨する」法律をテキサス州が可決したと、ジャレット・ケオホカロレ州上院議員(カネオヘ・カイルア地区)は7日(火)のニュースカンファレンスで語っている。
また、ジョイ・サン・ブエナベンチュラ上院議員(民主党、プナ地区)は、「上院と一般市民がこの問題についてどう感じているかを、下院に理解してもらいたい」とし、下院での速やかな可決と知事の署名を望んでいると述べた。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.3.8)