リック・ブランジャルディ・ホノルル市長は、先週、オアフ島の公園でのピックルボール場を大幅に増設すると発表したが、この計画に対して市民から反発の声が上がっているとハワイ・ニュース・ナウが報じている。

ピックルボールのコートを70面ほど増やすために、ホノルル市は公園にある一部のテニスコートをピックルボールのコートに改造する予定としているが、子どもたちに悪影響を及ぼすのではと懸念されている。

娘がUSTAハワイ・パシフィック・テニス・クラブでテニスをしているバーサ・スキャモンさんは、「私の幼い子どもは泣いていました。本当に、とても動揺していました」と語った。

今回のコートの改造が、USTAハワイ・パシフィックのテニスプログラムに大きな影響を与えることが懸念されているが、市は、島全体で利用できるテニスコートは190近く残っており、テニスコートだけが改造されるわけではないと指摘。ホノルル市公園及びレクリエーション局（DPR）の広報担当ネイト・セロータ氏は「テニス、バレーボール、バスケットボールなど、十分に利用されていないコートに着目し、その活用方法を検討した」と述べている。

これに対し、USTAハワイ・パシフィック・テニスのラスティ・ダイヤー・コーチは、市が「利用されていないコート」と判断しているのには同意できないとしている。また、テニスはピックルボールと違い、青少年の人格を形成するものだと主張する。「子どもたちを路上から引き離し、テニスを通じて組織的なプログラムに参加することで、自分自身を律する機会を得ることができる」と同コーチは語る。また、子どもたちはピックルボールで遊んでいないとも指摘している。

市は、声明の中で、「ピックルボールはテニスよりも動きが少ないため、年配者に人気があるかもしれないが、あらゆる年齢層が楽しめるスポーツである」と言及。

今回のピックルボール場増設で最も影響を受けるのは既存のテニスコートだが、この影響を相殺するために、屋外コートの規則を改正し、今ある施設の管理を徹底し、コミュニティにより多くのレクリエーション機会を提供することを目的としていると説明している。また、17カ所の公園にある20のコートのうち、ピックルボールに変更されるコートのリストも公開している。

市のピックルボール場増設についての詳細はこちら。

https://www.honolulu.gov/parks/default/park-locations/182-site-dpr-cat/27199-pickle-ball-courts.html