3月7日(月曜日)アメリカ国防総省は、レッドヒル燃料貯蔵施設の貯蔵タンクを空にして施設を永久に閉鎖することを発表したとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
海軍が供給している水道水が汚染された問題は、第2時世界大戦時代に建設された同施設の貯蔵タンクからの燃料漏れが原因とされており、数千人の軍人家族が軍人用住宅で生活することができなくなり仮住まいを余儀なくされている。
貯蔵タンクを空にして施設を完全に閉鎖するプロセスには1年以上かかるとみられているという。
汚染水問題への対応として、ハワイ州政府は海軍に対して貯蔵タンクを空にするよう緊急命令を発令したが、これに対して海軍は裁判所の判断を仰ぐという法的手段で対抗していた。
この施設には1億ガロン(およそ3億7,850万リットル)の燃料が貯蔵されており、国防総省はレッドヒル燃料貯蔵タンクは国防の戦略に必要なものだと主張していた。
昨日の発表を受けて、デービッド・イゲ知事と州衛生局は、閉鎖の決定は喜ばしいもので、軍に対しては約束を守るよう要請すると述べている。
同施設のタンクはオアフ島内水道の主な水源の上100フィート(およそ30メートル)に設置されている。
シェアする
写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2022.3.8)