ミネソタ州ミネアポリスのダウンタウン中心部にある歯科医院「J&Dデンタル」では、4歳のラブラドゥードルのオリーが出勤し、大活躍している。オリーの仕事場でのポジションはというと、たいていの場合、患者の膝の上であるとWCCOが伝えている。
歯科衛生士であるエイプリル・クライン氏は、4年前、家族が予約のためにこの歯科を来院したとき、初めて愛犬オリーを連れてきた。オリーは、同氏の2人の娘と夫の様子を確認しようと辺りを歩き回っていたが、診察台にいる夫の膝の上に飛び乗ったという。
この出来事が発端となった。クライン氏は、「多くの診察する中で、オリーの写真を見たいという患者がいたので、この時の写真を見せると、彼らは同じこと(膝の上にオリーを乗せること)ができるかと尋ねるので、私は『もちろん』と答えた」と語った。
最初はほんの数人の患者の要望から始まったことだったが、今ではオリーは週に1度、1日に数人の患者を診るようになったという。「今日は6人の患者を診ている」とクライン氏は語った。
歯科衛生士として働くまで、クライン氏は、誰もが自分と同じように歯科訪問を楽しんでいると思っていたが、実際には多くの人にとって恐怖を感じる場所であることがわかったという。「これらの患者には亜酸化窒素が必要な場合がある。 実際に診察を終えるには、ある種の鎮静剤が必要だ。 そう、オリーはここで犬の薬を提供している」
患者の一人であるコリン・キャンベル氏は、4カ月に一度、歯科医院を訪れているが、恐怖を感じなくなったという。オリーとの歯科予約は、80ポンド(約36キロ)のワンちゃんをやさしく抱っこするというだけだ。「オリーがいてくれるのは本当に心強い。まるで毛布を重くしたような感触で、とても快適だ」と語った。
オリーは大人気で、もちろん仕事中に寝ていてもクビになることはない。クライン氏は、「患者にサービスを提供できるのはとても嬉しいし、オリーは仕事に来るのが大好きなので、彼にとっても良いことだと思う」と語った。なお、オリーの予約には特別料金は発生しない。
クライン氏によると、オリーは穏やかな性格を持つことから、現在、セラピー犬になるための訓練をしているという。
画像:instagram.com / jandddental
(日刊サン 2024.3.7)
シェアする