全米で流通しているシナモンパウダー製品が高濃度の鉛に汚染されているとし、米国食品医薬品局(FDA)は6日(水)、廃棄すべきであると発表した。
ホノルル・スター・アドバタイザーの報道によると、FDAが今回発表した安全警告に含まれるシナモン製品は、主にディスカウントショップで販売されていた商品であり、La SuperiorとSuperMercadosが販売する「La Fiesta」ブランド、Save A Lot店舗が販売する「Marcum」ブランド、SF Supermarketが販売する「MKブランド」、Patel Brothersが販売する「Swad」ブランド、La Joya Morelenseが販売するEl 「Chilar」ブランド、Dollar TreeとFamily Dollar店舗が販売する「Supreme Tradition」ブランドが含まれている。
高濃度の鉛が含まれているこれらのシナモン製品は、特に子どもにとって深刻な健康被害につながる可能性が高く、FDAは供給業者に対し、自主的に製品をリコールするよう促した。Dollar TreeとFamily Dollarの店舗では、該当のシナモン製品を店頭から撤去しており、顧客は近隣の店舗に返品して返金を受けることができる。
シナモンの鉛汚染に関して、昨年10月から子ども向けシナモンアップルソースのパウチがリコールされ、500人近い米国の子どもたちの健康被害が報告されている。今回の安全警告にあるシナモン製品の鉛濃度は2.03から3.4ppmで、2270ppmから5110ppmの鉛を含んでいたアップルソースパウチよりはるかに低かった。FDAの発表によると、現時点では、今回のリコールに関する病気やその他の健康被害は報告されていない。
FDAは食品の鉛濃度を監視しているが、米国政府は食品中の鉛を広く制限していない。FDAは全米のシナモン製造業者、加工業者、流通業者、施設運営者に書簡を送り、スパイスを含む食品中の化学物質による汚染を防止するよう注意喚起を行った。
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画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2024.3.7)