長年の慈善家であるマーク&リン・ベニオフ夫妻による1億5000万ドルの寄付により、ハワイの病院の資金が大幅に増強されることになった。この寄付は、ハワイ史上最大規模の個人寄付であるとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
今回の寄付により、ベニオフ夫妻は10億ドルを超える慈善活動のうち6億ドルを、ハワイやサンフランシスコを含む全米の医療機関に寄付することになる。今回、合計1億ドルがハワイ・パシフィック・ヘルスに寄付され、ホノルルのストラウブ・メディカル・センターを「未来のヘルスケア・キャンパス」へと再開発するための資金となる。このプロジェクトの第一段階はすでに建設中で、最先端の会議センター、屋上庭園、従業員用フィットネス・センター、1600台の駐車場が含まれる。
ハワイ・パシフィック・ヘルスの社長兼CEOであるレイ・ヴァラ氏によると、同病院は予定通り2026年に完成する予定だという。同氏は、「私たちは、この非常に寛大で変革的な贈り物に心から感謝している。ベニオフ夫妻は、地域社会に質の高い医療へのアクセスを確保するという我々のビジョンとコミットメントを共有しており、我々は医療パートナーと共に、この取り組みを拡大することに興奮している」と語った。
また、ヒロ・メディカル・センターには、病院の集中治療室の建設、最先端の家族分娩センター、神経外科プログラム、行動医療サービスの確立を支援するため、総額5000万ドルが寄付される。同病院は、老朽化した施設で溢れる患者との闘いを続けており、定員オーバーに対処するためICU19床と患者用ベッド36床を追加する新棟の建設を計画している。また、この資金援助はハワイ島の継続的な課題である医師確保プログラムも支援する。ヒロ・メディカル・センターは「ヒロ・ベニオフ・メディカル・センター」に改名され、ホノルルのストラウブ・メディカル・センターは、夫妻の長年のパートナーシップと多大な貢献を称え、「ストラウブ・ベニオフ・メディカル・センター」となる。
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画像:lev radin / Shutterstock.com
(日刊サン 2024.3.6)