奇妙な格好をして、カラカウア通りを歩いている観光客を脅かしたりするストリート・パフォーマンスを見たことがあるだろうか？

全身に緑の葉をつけて植木のそばに立ち、植木のふりをして、道ゆく人に向かってジャンプをしながら声をかけて、驚いた観光客からチップを受け取っているのはロイ・レイミーさんだ。

先週、ロイさんがいつものように道路脇に立っていると、ホームレスの男性がお尻のポケットからお金を抜き取ろうとした。

ロイさんが気付いて泥棒と対峙した時のことを次のように述べている。

「怒りで頭に血がのぼって、こいつを殴って、お金を取り戻そうと思っていました」

ところが相手がホームレスの男性で、空腹であることや食べ物が欲しいことをロイさんに伝えると、ロイさんの気持ちは変わった。

なぜなら以前ロイさん自身がホームレスだったことがあるからだ。

かわいそうに思ったロイさんはお金をホームレスの男性にあげることにした。

「人生の中でホームレスになった時期があっても私はなんとか立ち直ることができたから、彼にもできるということを示すきっかけになればと思ったのです」

するとその晩、ある若い男性がロイさんのパフォーマンスに100ドルのチップをくれたのだ。

良いことをすると良いことが起こるのかもしれない。

この全ての経緯はワイキキの防犯カメラに写っていたとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。