世界トップクラスのシェフによる高級ホテル・レストラン・コンセプトを創造する「テーブルワン・ホスピタリティ（TableOne Hospitality）」は、2月末に開業したばかりのルネッサンス・ホノルル・ホテル＆スパに4月にオープン予定のフラッグシップ・レストラン「MARA」を含め、ハワイで少なくとも12店舗の新レストランを計画中であるとホノルル・スター・アドバタイザーが報じている。

ミシュランの星付きシェフとして知られるマイケル・ミーナ氏の「MINAグループ」と、ホスピタリティ業界のリーダーでレストラン経営者のパトリック・ユムル氏、ホスピタリティ投資・管理会社の「ハイゲート（Highgate）」社とのパートナーシップは、ホテル、リゾート、複合施設内の飲食小売の機会を見極めることを目的としている。

テーブルワン社は、MINAグループから派生した会社で、ユムル氏がCEOおよび共同設立者となっている。同氏はインターナショナル・マーケット・プレイスに「ストリップステーキ・ワイキキ」と「ザ・ストリート」をオープンさせた人物だ。同氏は、「テーブルワンでは、斬新なアイデアを生み出すことに集中できる会社を作りたかった。また、新進気鋭のシェフや実績のあるシェフと提携し、MINAグループで構築したすべてのリソースやシステム、プラットフォームを活用することもできる」と語った。

ハイゲート社はテーブルワンの最大の顧客であり、このホテルチェーンとの提携が事業の約80％を占めているという。ユムル氏は、ハワイとニューヨークが最大の実績になるだろうと語っている。

ハイゲートのハワイグループ社長であるケリー・サンダース氏は、このパートナーシップにより、ハイゲートはダイニング体験を向上させることで、競合ホテルとの差別化を図ることができると語った。

テーブルワンは、2月12日（月）にACホテル・バイ・マリオット・ホノルルにオープンした「ザ・ドッテド・ライン」「ユアーズ・トゥルーリー・バー＆スピークイージー」「コモン・グラウンド」という3つの新しい飲食施設の最初の飲食コンセプト開発を担当した。シェフのニコラス・アモリェロ氏は、コンチネンタル・アセット・マネジメントが開発し、ハイゲートが管理するACホテル・バイ・マリオット・ホノルルの料理プログラムを監督するエグゼクティブ・ディレクターだ。アモリロ氏は、タートルベイ・リゾートやアウラニ・リゾート＆スパで活躍し、「アマアマ」をオープンした。

テーブルワンはまた、ルネッサンス・ホノルル・ホテル＆スパの主要な飲食スペースの開業・運営も手がけている。同ホテルの宿泊客とコンドミニアムのオーナー向けのアメニティであるプールサイドバー「スウェイ」とラウンジ「コーラル・クラブ・ラウンジ」は、2月28日（水）に同ホテルと同時にオープンした。さらに4月上旬には、レストラン「MARA」とカフェ「ラミル・コーヒー」が加わる予定だ。インルームダイニングも朝食、昼食、夕食に利用できる。

このほかハイゲートとテーブルワンのパートナーシップは、ザ・ロマー・ワイキキ・アット・ザ・アンバサダーと、旧パール・ホテル・ワイキキの大規模な改装を終えて間もなくオープンする「ザ・ロマー・ハウス・ワイキキ」にも及んでいる。ユムル氏によると、ザ・ロマー・ワイキキ・アット・ザ・アンバサダーにはすでに「ワイキキ・スイム＆ソーシャル・クラブ」がオープンしており、1階のカフェは夏の終わりにオープン予定だという。初夏にはザ・ロマーハウス・ワイキキに居酒屋がオープンする。

ハイゲートとテーブルワンはまた、カウアイ島のココ・パームス・リゾート・ワイルアとマウイ島のロイヤル・ラハイナ・リゾートで提供する料理のコンセプト開発も進めている。