ダウンタウンのフォート・ストリート・モールにある旧「ウォルマート」が買収された。これにより、周辺地域での犯罪を撲滅し、投資を呼び込み、ホノルルのダウンタウンが再び魅力的な訪問地になることが期待されているとKHON2が報じている。
「アバロン・グループ」は、2月29日(木)、ウォルマート跡地の買収を3825万ドル(約57億円:150円/ドル換算)で締結した。同社の社長兼CEOであるクリスティン・キャンプ氏によると、フォート・ストリート・モール地区には、住宅、ゲートのあるドッグパーク、屋内レクリエーションセンターなどを含む再開発が計画されているという。「フォート・ストリート・モールの美しい緑に面し、オープンエアのバーやレストランができることを想像してほしい。さらに、手頃な値段で借りられる賃貸住宅と市場向けの賃貸住宅を、それらの建物の上部に追加することも考えている」
フォート・ストリート・モール商業改善地区のエグゼクティブディレクターを務めるエド・コリブスキ氏は、「このモールは、おそらくこれまでで最も安全な場所だ。新しい警備会社、MLセキュリティーを雇ったが、MLセキュリティーはすべて現HPDの警官か元HPDの警官で、彼らはこの場所を驚くほどきれいにしてくれた」と語った。
コリブスキ氏によると、この場所で週2回行われている屋外マーケットも、犯罪撲滅や治安改善に貢献しているという。同氏は、「麻薬取引もビジネスであり、毎日同じ時間にそこにいなければならない。私たちはこの場所で週に2日マーケットを行うことで、彼らのビジネスモデルを破壊することに成功した」と語った。
キャンプ氏によると、ウォルマート跡地には50戸から100戸の住宅が入る可能性があり、周辺地域には新たな飲食店やサービス、エンターテイメントビジネスが計画されているという。しかし、まだホームレスの姿もある。同氏は、「すべての問題を解決することはできないが、私たちがいまできることは、人々を再びダウンタウンに呼び戻すことだ」と語った。
なお、この地域で進行されるアバロン社の開発計画には、2024年夏にオープン予定のハワイ・パシフィック大学のサイエンス・ホールや、デイビーズ・パシフィック・センターの352戸の住宅化計画などがある。
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画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2024.3.4)