【ハワイニュース】プロ・サーファーのカリッサ・ムーア「クイーン・オブ・マカハ」を悼む
ポルトガルで開催されているモチェ主催リップ・カール・プロ・ポルトガル(MEO Pro Portugal by Rip Curl)は今季のサーフィン・チャンピオンシップ・ツアー(CT)第3戦で、世界的サーファーが集まる大きな大会だ。
CTはハワイでの2戦を終えてヨーロッパへと舞台を移し、激戦が繰り広げられている。
その大会で、ひな祭り当日の3月3日、世界チャンピオンであり、オリンピック金メダリストであるカリッサ・ムーア氏が選ばれて、「Queen of Makaha(マカハの女王)」と呼ばれる故レル・サン氏を悼みサン氏の名前のついたジャージーを着ることになったとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
レル・サン氏はハワイ州で初めての女性ライフガードで、国際女性サーフィン協会の創設者の1人でもある。
1983年に乳がんと診断された後もサーフィンを続け、ワイアナエにあるガン研究センターにおいて乳がんの啓蒙活動に参加していた。
サン氏は15年間にわたるガンとの闘いののち、1998年に47歳の若さで亡くなっている。
葬式には3,000人以上の人々が参列した。
カリッサ・ムーア氏は「レルは優しい人で、親切で、良い人だったと思います。残念なことに私は個人的に彼女のことを知る機会がなかったのです。彼女が亡くなった時に、私はまだ本当に幼かったので。でも、マカハ・ビーチで行われた子供のサーフィン大会で会う機会がありました」と述べている。
3日に行われたオープニング・ラウンドでムーア氏は勝利を勝ち取っており、ポルトガルでの大会の後はオーストラリアのブロンテ・マコーレーで行われる大会でも活躍が期待される。
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写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2022.3.4)