先週月曜日午後10時20分ごろ、一方通行のベレタニア・ストリートの中央レーンを逆行して車を運転していたとして、現場近くにいた警官は当該車両を停止させて運転手を職務質問した際、運転手の口と車内からアルコールの臭いがした。

飲酒をしているかどうかを見極めるためのテストを拒否して逮捕されたのはシャロン・ハー（52歳）。彼女は弁護士で、かつ現職のハワイ州下院議員だとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。

翌日、ハーは議会において自分の犯した罪について涙を流して謝罪を行っているが、その時に飲んだのは一杯のビールだけで、コデインを含む咳止め薬を飲んでいたと述べている。（コデインは咳止め薬の有効成分で服用中はアルコールを控えるよう注意書きがある）

「一杯のビールを飲んだことが、処方された薬を飲んでいたためにこのような結果になってしまうなんてその時には考えもしなかったが、悔やんでも悔やみきれません」

3月2日にホノルル警察によって公開されたのは、警察官が装着しているボディ・キャムによって録画されたそのときの映像だが、シャロン・ハーが警察官に話しかけられた時から、手錠をかけられてパトカーの後部座席に座らされる時までの様子が映されている。

その時に警官は病気か、怪我をしているか、薬を服用しているかと尋ねているが、ハーは「いいえ、私は全く大丈夫です」と答えている。

また、手錠をかけられた時に手首が痛いと何度も大声で叫んでいる様子も映されていた。

ハーは当日夜に500ドルの保釈金を払って釈放されているが、飲酒をしているかどうかの呼吸器テストも血液検査も拒否したために、4月20日に予定されているのは民事ではなく刑事裁判となり、2年間の免許停止と共に裁判費用、弁護士費用など合わせて1万ドル以上の出費となるだろうとされている。

シャロン・ハーは下院議員として、呼吸器テストや血液検査を拒否した場合には2年間の運転免許停止になるという州の法律を大きく推進した当事者であり、運転免許停止期間を終了してからもインターロック（アルコール呼吸チェックしないと車のエンジンがかからない装置）の設置を義務付けを法制化した議員でもある。

ハーは逮捕時に自動車保険なしで運転していたことも判明しているという。