ドイツのアイスクリーム店が、コオロギを使ったユニークなアイスクリームを販売し、話題になっている。なんと、コオロギ風味のアイスクリームの上に、茶色い干しコオロギがトッピングされているという。
ドイツの通信社dpaが報じたところによると、このアイスクリームを味わえるのは、南ドイツのロッテンブルク・アム・ネッカーにある「Eiscafé Rino」という店で、これまで、レバーソーセージとゴルゴンゾーラチーズのアイスクリームや、金メッキのアイスクリームを1スクープ4ユーロ(4.25ドル)で販売したこともある。
オーナーのトーマス・ミコリーノ氏は、「私はとても好奇心が強く、何でも試したいと思っている」と語る。「これまで、あらゆるものを食べてきたが、その中には珍妙なものもたくさんあった。コオロギは試してみたいと思っていたし、アイスクリームとして味わってみたかった」。
欧州連合(EU)では、昆虫を食品に使用することを認めており、コオロギを冷凍、乾燥、粉末にして使うことが可能になっている。EUはすでにトノサマバッタやコクヌストモドキなどの幼虫を食品添加物として認めている。
同店のコオロギアイスクリームは、コオロギの粉末と生クリーム、バニラエッセンス、蜂蜜でできており、トッピングに乾燥したコオロギがまるごと一匹使われている。気になる味は、「驚くほどおいしい」と、ミコリーノ氏はインスタグラムに書いている。
同氏によると、中にはコオロギアイスクリームに嫌悪感を抱き、怒り出す人もいるが、好奇心旺盛な顧客は概ねこの新しい味を気に入っており、毎日来店してコオロギアイスクリームを買う人もいるという。
常連客は通信社に対し、「本当にとても美味しい」「アイスクリームの中にコオロギの味を感じることができる」とコメントしている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.3.2)