2月28日(水)、マウイ島のカフルイ・パーク&ライドに、ハワイ州で初の連邦政府出資による電気自動車(EV)充電ステーションが誕生したとホノルル・スター・アドバタイザーが報じている。
ハワイ州運輸局(DOT)は、2月28日(水)、このステーションのブレッシングを行い、正午から一般公開された。なお、このステーションでの充電は10日(日)まで無料となっている。
この充電ステーションは、バイデン大統領の超党派インフラ法によって認可された国家電気自動車インフラ(National Electric Vehicle Infrastructure:NEVI)プログラムの一環として設置された。設計と建設には300万ドル(約4.5億円:150円/ドル換算)かかり、連邦政府から240万ドル、州の高速道路基金から60万ドルが投入された。今後、同プログラムによるステーションは増えていく予定で、ホノルルのアロハタワー付近にも設置されることとなっている。
DOTのエド・スニフェン局長は、声明にて、「ドライバーに、従来の内燃機関を搭載した自動車に代わるものを選択する機会を提供することは、2045年までにハワイをクリーン・エネルギー・ポートフォリオに移行させる戦略の重要な部分である」と述べた。
DOTがEVへの転換を計画し始めたとき、車両1台あたり8700ポンドの年間CO2排出削減量が推定されたが、これは、アメリカの平均的な家庭が半年で使用するエネルギー量にほぼ相当するという。
DOTによると、ハワイのEV普及率はカリフォルニア州に次いで全米で2番目に高い。
NEVIの資金援助を受けるには、EV充電ステーションが24時間365日利用可能で、最も近い代替燃料通路から1マイル以内に位置している必要がある。DOTによると、カフルイ・パーク&ライドが選ばれたのは、これらの基準に合致していたからだという。
10日(日)以降、充電ステーションの支払いレートと充電器の空き状況は、evconnect.comのアプリ「EV Connect App」で確認できるようになる。支払いはクレジットカードで可能となっている。
(日刊サン 2024.3.1)
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