ロシアによるウクライナ侵攻が始まり世界中で緊張が高まる中で、酒店やバーでも抗議活動が行われているとフォックス・ニュースが伝えている。
カナダのオンタリオ州では財務大臣ピーター・ベスレンファルビー氏が、州の酒類取締局に対して、ウォッカを含む全てのロシア産酒類を州内の酒店舗の棚から取り除くように命令したという。
ベスレンファルビー大臣は「オンタリオ州はカナダ政府がウクライナに対するロシアの攻撃を非難することに同意し、ロシアに対する経済制裁を支援します。私たちは、非常に困難な状態の中にいるウクライナの人々を応援します」と述べている。
州内のおよそ700件の酒店からロシア産の酒が消えることになる。
オンタリオ州自由党党首であるスティーブン・デル・デュカ氏も「ロシア産酒類を購入してプーチンの顧客となるならば、オンタリオ州はウクライナの人々のために真の意味で立ち上がっているとは言えません」と大臣の決断を擁護している。
カナダではマニトバ、ニュー・ブランスウィック、ブリティッシュ・コロンビア、ニューファンドランドでも同様のことが行われている。
ノバ・スコティア社は自社のウェブサイトと店舗からロシア産商品を全て取り除いたという。
アメリカ国内でも、カンザス州ウィチタにある酒販売会社「ジェイコブ・リカー・エクスチェンジ」は100本以上あったロシア産ウォッカ全てを店舗の棚から取り除いた。
オレゴン州ポートランドにあるバーで店舗のロシア産ウォッカを全て地面にこぼして廃棄し、ミシガン州グランド・ラピッドのバーでもロシア産ウォッカを店舗から取り除いている。
「これが私のロシアに対する経済制裁です。こういう小さなこともみんながやれば、大きな違いになると思います」
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.2.28)
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