2月26日(土曜日)午後10時30分ごろ、オアフ島西部ナナクリで車が駐車中の別の車に激突して、駐車中の車の中にいた母親と7歳の女児が死亡するという事故が起こったとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
ホノルル警察によると、運転していた27歳男性はハレアカラ・アベニューを法定速度以上のスピードで北東に向かって運転したところコントールを失い、駐車中の車に激突したという。
男性からはアルコールが検出されている。
事故で亡くなったのはケルシー・パリスボさん(38歳)と娘のリア・ハナカヒちゃん(7歳)、重傷を負ったのは同じくケルシーさんの娘で17歳のシャーリー・ハナカヒさんだという。
ケルシーさんはリアちゃんを連れて仕事を終えたシャーリーさんを迎えに行き、車を駐車してシャーリーさんが車から降りた途端に起こった事故で、まだ車内にいた母娘は即死、車の外にいたシャーリーさんは車に挟まれて重傷を負い病院に搬送された。
事故の原因は27歳男性の飲酒とスピードの出し過ぎとみられ、男性は飲酒運転と2件の第1級過失致死容疑で現場で逮捕されているが、不法薬物の使用があったかどうかは不明で、捜査は継続されている。
事故の翌日には、事故現場となったハレアカラ・アベニューとモキアワ・ストリートの交差点には花や風船、ぬいぐるみなどが供えられて、家族や友人など30人ほどが集まって2人の死を悼んだ。
事故の起こった26日はシャーリーさんの誕生日で、家族で祝う予定だった。
父親のスチュアートさんは事故が起こったときには仕事でマーシャル共和国に行く準備のためにワイキキで隔離をされていたが、(マーシャル共和国は到着前と到着後に隔離を必須としている)事故の知らせを聞いてすぐに駆けつけた。
「この辺は住宅地で、みんな家族で住んでいるところです。こんなところでスピードを出すなんて信じられません」
飲酒が原因だったことについても「飲酒による事故は年中起こっています。ホリデーシーズンにはいつもキャンペーンが行われていますが、常に啓蒙活動をすることが必要だと思います。このような事故は2度と起こしてはいけません」と述べている。
今回の事故でオアフ島における交通事故死は11人となった。
2021年には飲酒運転の検挙は2,132件あり、アルコールが一因とされる事故は424件が起こっている。
そのうち6件は死亡事故、4件は重傷事故だ。
ホノルル警察では現在「オアフ島の道路を安全なものにする」キャンペーンが行われており、その一環として3月1日から4月30日まで、島内の複数の地点で飲酒検問を行う予定にしている。
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写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2022.2.28)