【ハワイニュース】宇宙船「オデュッセウス」 ハワイの小さなかけらと共に月面に着陸
民間の航空宇宙会社である「インテュイティブ・マシーンズ社(Intuitive Machines)」による米国製宇宙船「オデュッセウス(Odysseus)」が、月面着陸に成功したとハワイ・ニュース・ナウが報じている。
宇宙船の月面着陸は50年以上ぶりであり、民間企業による宇宙船としては史上初だ。オデュッセウスにはNASAと民間企業の計12の観測機器が搭載され、ハワイのグループによる技術を含め、月面でさまざまな科学調査を実行する予定となっている。
探査機には、国際月観測協会(International Lunar Observatory Association)によって作られたハワイ島のカメラILO-Xも搭載されている。このカメラは、月からの天の川の画像を撮影するだけでなく、システムのテストや検証、天文学を実施する。
ケアラケヘ中学校の生徒たちは、このカメラにハワイ語で「探索する」を意味する「カ・イミ(Ka Imi)」と名付けた。インテュイティブ・マシーンズ社は、Space.comの記事にて、「ハワイの次世代の科学者たちからこの名前をもらうことは、ハワイ諸島に存在するユニークなコミュニティと知識を祝うことであり、大きな名誉である」と述べている。
また、ハワイ出身のミュージシャンの音楽も着陸船に搭載された。オアフ島出身のマックス・ルイス氏など、222人のアーティストがカプセルに自分の作品を入れていた。彼は自分の音楽が入ったフォルダを持っている。ルイス氏は、「すべてが完璧に整列してこのようなことが実現したので、とても感慨深く、まだ処理しきれない。いつか今日のように泣き出すのはわかっている。でも、本当に奥深い。とても光栄だ」と語った。今後、同氏は月に降り立った曲を徐々に発表していくつもりだという。
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(日刊サン 2024.2.23)