シュモクザメは目が平たいハンマー型の頭の両端にあることから、英語ではハンマーヘッド・シャークと呼ばれているが、先週バハマで起こった、そのサメに関連した出来事をAP通信が伝えている。
ボート・ツアーで滅多に見ることがない巨大なサメを目撃した32人の乗客は歓声をあげたが、すぐ後にそれは悲鳴に変わった。
1匹の犬が近くの船着き場から海に飛び込み、サメに向かって泳ぎ始めたのだ。
乗客たちは犬に向かって、「逃げろ」「サメを追いかけるな」と口々に叫んだが、犬はそのまま全長4メートル近いサメのあとを追って泳いでいく。
サメと犬は、しばらくの間ぐるぐると回っていたが、サメはゆっくりと泳ぎ去っていったという。
ボートの乗客たちはほっとして喜びの声を上げた。
ボートツアーの運行会社の担当者によると、その犬はいつも岸に沿って走り回っていて、近くを通るボートに挨拶をしてくるという。
「あの犬が海に飛び込んだのを見たのは初めてのことだ。自分の家を守ろうとしたのか、もしかしたら、海の中の大きな魚と遊びたいと思ったのかもしれない」
サメが去った後、乗客からの歓声の中で、犬は船着き場に戻り、陸に上がって走り去っていったという。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.2.23)