オアフ島のあちこちの交差点で「赤信号での右折禁止(No Right Turn on Red)」の標識が建てられているが、これに対して住民から不満の声が上がっているとKHON2が伝えている。
視聴者から新しい交通規則によって渋滞が悪化しているという意見があったが、ハワイ州ではこのルールで効果が現れているとしている。
ハワイ州運輸局は、ワイキキからカカアコまでのアラモアナ・ブルバード沿いの交差点に「赤信号での右折禁止」の標識を設置した。
これらの場所が選ばれた理由は、歩行者や自転車との衝突事故が平均値より多かったからだというが、他に方法があるのではないかという声も聞かれる。
カイムキに住むマイク・マックリスタルさんは「右折しようとしてもできなかったり、違反切符を受け取ってしまうのではないかと心配したり、最近は本当に不便になりました」と述べている。
カカアコに住むアサド・ギアスディンさんは「渋滞を引き起こしていると思います。朝、コンドから出ようとしても、右折しようとする車が道路に並んで信号待ちをしています」という。
人々によると、アラモアナ・ブルバードとホブロン・レーンの交差点では通勤時の渋滞が非常にひどく、アラモアナ・ブルバードを西へ向かうとカマケエ・ストリートに右折できなくなっていることにも不満を募らせている。
「アラモアナからカマケエに右折できないなんて、こんな決定がまともに下されたなんて思うと、気が遠くなります」
これに対し運輸局は下記の数字を公表した。
過去5年間に起こった衝突事故の件数と右折禁止の標識が建てられた後の数値の比較だ。
ホブロン・レーンでは、22件からゼロへ、カラカウア・アベニューでは22件から1件へ、エナ・ロードでは14件からゼロへ、カマケエ・ストリートでは13件からゼロへ減少している。
16歳の女子高校生が登校途中にトラックにひき逃げされて死亡した事件が起こったばかりで、交通渋滞よりも安全の方が重要だという声が上がっている。
ヌウアヌに住むアダム・ニシガヤさんは「安全が一番です。もし少し不便になったとしても、それでいいと思います」とコメントしている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.2.22)