リック・ブランジャルディホノルル市長は2月17日(木曜日)、現在ホノルル市が施行している「セーフ・アクセス・オアフ」プログラムを3月初旬に撤廃する予定だと発表したとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
このプログラムは昨年9月から施行されており、レストランやジム、映画館などの一部の施設を利用する際にワクチン接種カードもしくは陰性証明を求めるというものだ。
プログラムは緊急条例として施行されており3月5日に期限を迎える予定だが、ブランジャルディ市長は延長することはないだろうと述べている。
市長は「現在ホノルル市が行っている規制は「セーフ・アクセス・オアフ」プログラムだけで、来月には期限切れとなるため、3月には規制撤廃となる見通しです。まだパンデミックが終わったわけではありませんので、プログラム終了を宣言する前にもう少し感染数が減少することを期待しています。規制撤廃はもうすぐそこまできています」と述べている。
レストラン業界では、入店時にワクチン接種カードや陰性証明を確認する作業が面倒だという声が上がっている一方で、収容人数の上限やテーブル間の距離などのその他の規制よりは良いということで、プログラムに対して協力的だった。
ハワイ大学の経済学者は、このプログラムはオアフ島内のワクチン接種率が伸びたことに大きく貢献したとコメントしている。
今回の規制緩和の動きは、ハワイ州を含むアメリカ国内でオミクロン株による感染数が広がってピークを迎え、現在では感染数が減少を続けていることを受けたものだ。
新しい研究では、ワクチン接種やオミクロン株の感染によってアメリカ人のおよそ75%がなんらかの免疫を持っていると伝えられている。
イースト・ウェスト・センターの感染疾病の専門家であるティム・ブラウン氏は「ワクチン接種が広がり、オミクロン株の感染者も多数出たことから免疫を持っている人数が増えました。
これにより重篤化や死亡を回避することができるでしょう。しかし感染しないということではありません。もしワクチン接種を受けていなくて、今まで感染していない人は、まだ危険があるということです」と述べている。
ハワイ州の「セーフ・アクセス・オアフ」プログラムについてはまだ緩和の予定は発表されていない。
このため、もしホノルル市の規制が撤廃されたとしても、屋内でのマスク着用や、図書館などを含む州の施設を利用するためにはワクチン接種カードか陰性証明が必要だ。
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写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2022.2.18)