ハイキング事故多発 注意喚起
このところ2件のハイキング事故が立て続けに起きて2人が死亡している事から、ホノルル消防署はハイキングの安全性についての注意喚起を行ったとKHONが伝えている。
2月11日にはマウナウィリ・フォール・トレイルでカリフォルニア州から来た男性が滑り落ちて死亡し、前日の2月10日にはマイリ・ピルボックス・トレイルの下で女性の遺体が発見されたという。
地元のハイキンググループのバーバラ・ブルーノさんによると「ハワイは小さい島で山々の標高は高いのです。ということは当然登る斜面の角度は急勾配になるので注意が必要です」と述べている。
ホノルル消防署によると昨年2020年には、ヘリコプターを使用する高所からのハイカーの救助が181件、地上からの救助が49件も行われたと報告されている。
1年に230件の救助ということは2日に1回以上の割合でハイキング事故が起きていることになる。
ホノルル消防署は、ハイキングに行く時の注意を促している。
- 出かける前には必ず天候を確認し、ハイキング計画についてリサーチして、道筋を確認する。
- どこにいくか、何時に戻る予定かを事前に誰かに伝えていく。
- 携帯電話、食料、水、衣類を携行する。
- 一番重要なことは、決して1人でハイキングに出かけないこと。
ハイキング中に事故に遭った場合、仲間といれば救助を呼んでもらえるが、単独ハイキングの場合には身動きが取れなくなってさらに危険な状態になるからだ。
ソーシャルメディアの発達によって、人々はフェイスブックやインスタグラムに投稿された写真を見て、行ってみようとか写真を撮りに行こうと簡単に思い立って出かける傾向が見られ、事前に適切なリサーチや危険性の確認を怠っているとブルーノさんは注意を呼びかけている。
「事故はどこでも誰にでも起こりうるものですが、準備をする事で防ぐことができることもあります。自分の体力や能力を知り、事前にリサーチをして、天候に注意をすることが重要です」
(日刊サン 2021.2.18)
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