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【ハワイニュース】ラスベガス旅行に対する特別課税法案が委員会を通過

ギャンブルが違法であるハワイ州の人々にとってネバダ州ラスベガスは、非常に人気の高い旅行先となっており、「9番目の島」というニックネームで呼ばれるほどだ。

そのような状況の中で上院法案935が提出され、注目を集めているとKHON2が伝えている。

この法案は、ネバダ州への旅行の広告をハワイ州内で禁止し、ネバダ州へのパッケージ旅行を販売する企業に対して特別税を課すというものだ。

9日に行われた上院の商業および消費者保護委員会で、トム・ヤマチカ氏は次のように証言した。

「この法案は2つの部分から成り立っている。一つは自由な広告活動の制限で、もう一つは、ある一定の企業活動に対して懲罰的に課税するというものだ。この二つは合衆国憲法に違反する可能性があると考える」

法案を提出したスタンレー・チャン上院議員によると、これは人々がラスベガスに行くことを妨げるためのものでも、娯楽としてのギャンブルを妨げるものでもないとし「法案提出の目的の一つは、ギャンブル依存の問題について州内での話し合いをもっと活発化させたいということだ」と説明した。

ギャンブル依存問題に対応している専門団体によると、ハワイにはおよそ24,000人のギャンブル依存症がいると推定されており、同団体は昨年1年で2,000件以上の相談電話を受けたという。

チャン議員は、「ギャンブル依存症の真の悲劇は、彼らを支援する方法が州内にほとんどないということだ」と述べている。

チャン氏の法案作成に協力したラトガース大学ソーシャルワーク学部ギャンブル研究センターのプロジェクト・コーディネーター、レイ・チョウ氏は、「憲法違反の可能性があるからといって、州がその問題に取り組むことを免責されるわけではない。もし潜在的に依存症になる可能性があるのなら、州はそれに対処する義務がある」と述べている。

この法案は委員会を通過したものの、大幅に修正されることになる。

チャン氏は、「修正案の一つは、広告の禁止を撤廃することだ。また、カジノに関する課税額は白紙に戻すことになる。徴収された税金は、ギャンブル依存症治療プログラムやデータ収集へ充てられることになる。たとえ今回法制化がかなわなくとも、正しい方向への一歩と考えている。
ギャンブル依存は深刻な社会的問題だ。今年か来年には、この問題にさらに取り組み、最も助けを必要としている人たちに救いの手を差し伸べられるようにしたい」と語った。

ギャンブル依存症で支援が必要な場合には、こちらから。

https://www.ncpgambling.org/state/hawaii/

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写真:Shutterstock.com

 

(日刊サン 2023.2.17)

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