中小企業経営者の生活は、厳しく、ストレスが多く、孤独な経験であることが多い。労働統計局が発表した最新のデータによると、ハワイの起業家は時間を経るほどに事業失敗のリスクが高くなり、そのため健康全般、とくにメンタルヘルスを優先させる必要があるとKHON2が伝えている。
労働統計局が発表した最新のデータによると、ハワイの起業家の事業失敗率は、起業から1年後だと18.4%だが、3年後にはほぼ2倍の34.7%に跳ね上がる。5年後には43.2%、10年では57.7%、15年では66.7%、20年では75.1%と、年月を経るごとにリスクが高まることがわかっている。
ハワイには13万5000人以上の中小企業経営者がいるが、こうした起業家は、大企業に有利な経済状況の中で事業を運営する重圧と責任から、ストレスや不安からうつ病のような深刻な問題に発展しやすいという。起業家仲間と毎日ゴルフ場に出かけるといった余裕のあるライフスタイルから程遠く、ほぼ常に業務に携わっていなけばならないことから、孤独に陥りやすい。
職場の衝突を解決するコミュニケーション・トレーナー兼コーチとして活躍するヴィンス・アブラモ氏は、メンタルヘルスの問題を抱えやすいハワイの起業家をサポートし、教育ネットワークを提供する「バンブーシューツ」を発足させた。同氏は、起業家は主要な健康指標を理解し、監視することが極めて重要だと指摘し、「これらの数値をおろそかにすると、脳の健康に影響を与え、身体機能に支障をきたし、全体的な幸福に影響を及ぼす可能性がある。健康指標を最適化することは、目標達成をサポートするだけでなく、気分や記憶力を高め、成功への総合的なアプローチを保証する」と語った。
また、アブラモ氏は、ハワイの中小企業の経営者は、ビジネスを長期的に維持し、中小企業の感情的な壁以外の人生を発展させるのに役立つサポートのネットワークを作ることが重要だと述べている。
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画像:stock.adobe.com / Sulit.Photos
(日刊サン 2024.2.16)