州土地自然資源局の船舶および海洋レクリエーション部(DOBOR)は15日(水)、アラワイ・ハーバー(正式名:Ala Wai Small Boat Harbor)にある無料駐車場に関し、現時点で撤廃の計画はないと発表したとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
DOBORの管理官、エド・アンダーウッド氏は、「ラグーンに面したところやその他の海岸沿いの駐車場など、無料駐車場を廃止する予定であるという話は事実ではない」と声明で述べている。
州議会では現在、ハーバーに300台分の無料駐車場を確保することを義務付ける法案が出されており、これによって誤解が生じたのではないかという。
副管理官のメーガン・スタッツ氏は、「近い将来、同エリアの開発に関する提案要請を行う予定だ。この開発は、官民共同プロジェクトとして構想されており、
現行駐車場の配置などは将来的に一部変更される可能性がある。これにはハーバーの駐車施設も含まれる」と述べている。
現在審議されている上院法案1034は、「次世代のために海へのアクセスを確保するとともに、サーファーやハワイ先住民の習慣を実践する権利を守る」ために無料駐車場を確保するというものだ。
「アラワイ・ハーバーの駐車場を守る会」のリーダーであるケイト・トンプソン氏は次のようにコメントしている。
「DLNRの声明のおかげで、現時点では無料駐車場の撤廃計画がないことがはっきりしてよかった。しかし、まだこれを成文化し確立する必要がある。駐車場を守りつつ、新たなハーバーを設計し、建造することは可能だ。すでに2008年に249台分の駐車スペースが失われており、現存300台分の確保の線は譲れない」
ボート・ハーバーの整備計画によって無料駐車場が廃止されるのではと懸念し、駐車場維持を願う多くの利用者から陳情書が提出されているという。
この300台分の無料駐車場は、サーフィンや水泳、ボート、パドリングなどをする者を対象に、最長6時間まで利用可能とされている。
しかし、実際には、近隣ホテルの従業員、建設工事関係者、車上生活者などが多くの駐車場スペースを占有しており、当局は管理上の問題を抱えていると述べている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.2.16)