【ハワイニュース】ワイパフ鍼灸師射殺 妻の浮気相手に復讐か 容疑者逮捕で詳細明らかに
オアフ島中部のワイパフ地区で先月13日、鍼灸師のジョン・トクハラさんが射殺体で発見された事件で、ホノルル警察は今週月曜、エリック・トンプソン被告(34)を第2級殺人容疑で逮捕した。
被告は現在、保釈金100万ドルで仮釈放されており、17日に開かれる裁判に出廷する予定。トンプソン被告は、カラニ高校卒業後、ハワイ大学に進学。その後、アイランド・バス・ワークスを起業した。
容疑者が逮捕され、事件発覚から1ヶ月の間に行われた捜査の詳細が、明らかになりつつある。トクハラさんが射殺されたのは、先月12日の夜だった。トクハラさんの母親は、息子が帰宅しなかったことを不審に思い、翌日朝、トクハラさんが経営していた鍼灸院を訪問。そこで母親がトクハラさんの遺体を発見した。
裁判所の記録によると、遺体には計3発の銃弾が撃ち込まれていた。現場近くの監視カメラの映像には、白のシボレー・シルバラードが鍼灸院に入るところが捉えられていた。車から降りた男は鍼灸院に入ったが、そのわずか45秒後に建物から出て、再び車に乗って走り去ったという。その後、オアフ島内で同じ車両が53台確認され、警察は全車両の足取りを追跡した。結果、アリバイがつかめなかったのはトンプソン被告の車だけだった。
監視カメラの映像には、車の運転手が道路に帽子を落とす場面も捉えられていた。その後、通りがかったホームレスが帽子を拾い、警察はその帽子の回収に成功。鑑識が帽子に付着していた髪の毛などを分析し、容疑者逮捕の足がかりにした。
警察によると、トンプソン被告がトクハラさんを殺害するに至った動機は、トクハラさんが被告の妻と昨年夏から関係を持っていたことだった。トンプソン被告の結婚式は、2017年、ミッドウィーク(https://www.midweek.com/wedding-day/)に写真記事として掲載されている。ハワイニュースナウの法執行アナリスト、トミー・アイウ氏は、「遺体に残された複数の銃槍は、被告が被害者に強い恨みがあったことを示している」と話した。
警察によると、トクハラさんとトンプソン被告の妻の携帯電話による交信は、昨年7月から完全に断たれていた。それまで、2人は携帯電話を通して「露骨な画像」を交換していたという。それから、今年1月に事件が起こるまでの経緯は明らかにされていない。
警察は、トンプソン被告の自宅から銃器12丁を回収。そのうち、10丁は被告の名前でハワイ州に登録されていたが、2丁は非登録だった。
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写真:Shutterstock
(日刊サン 2022.2.16)