オスのザトウクジラと子供クジラとともに泳いでいたメスのザトウクジラの体に、漁網などの海洋ゴミが大量に巻きついていたことが目撃されて、救出活動が行われたとホノルル ・スター・アドバタイザーが伝えている。
アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、2月14日(月曜日)マウイ島沖の国立海洋保護区で泳いでいたザトウクジラの体に絡まっていた魚網などの海洋ゴミを取り去ることに成功したと発表した。
オスクジラと子供クジラにはゴミは絡まっていなかったという。
メスクジラの頭部には500フィート(152メートル)以上の長さの綱が硬く巻きついていた。
NOAAが声明で「体に巻きついていた漁網から解放されると、母親クジラと子供クジラは近寄って、子供クジラは母親クジラの顎の下に潜り込み甘えるような仕草をしました。この救出で母親クジラと子供クジラが生存する可能性が高まりました」と述べている。
「海洋ゴミは10タイプ以上の様々な綱や漁網が絡まったもので、1.5インチ(4センチ)以上の太さで長さ30フィート(9メートル)以上の硬い綱もありました。このような海洋ゴミの多くは海中深く沈んで回収できないものですが、今回クジラの体から回収されたゴミがどこからきたものなのかを究明する重大な証拠が見つかっています」
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写真:Shutterstock
(日刊サン 2022.2.16)