ビル・ゲイツ氏 肉を食べるな
ビル・ゲイツ氏といえば、マイクロソフト社の創業者で超がつくほどの大金持ちで慈善家としても知られている。
その彼がマサチューセッツ工科大学のテクノロジー・レビューとのインタビューで気候変動について語っているとフォックス・ニュースが伝えている。
ゲイツ氏は、世界の中で貧しい80カ国では食肉の消費を必要としているが、先進国においては将来的に100%植物由来の食生活をするべきだと主張している。
「金持ちの国では100%代替肉に移行すべきだと思います。味の違いには慣れますよ。だんだん良い味の商品が出てきていますからね」
彼の主張によると、気候変動の危機を回避するためには温室効果ガスの排出をなくす必要があり、全ての二酸化炭素の3分の1を排出している畜産業を大幅に削減する必要があるという。
牛のゲップや畜産肥料から排出されるメタンガスを削減することは難しいため、人々が肉を食べずに、植物由来の代替肉を食べるようにすることが実行可能な唯一の選択肢だというのだ。
「牛の腸内には食べた草を消化するためバクテリアがいて、そのバクテリアがメタンガスを腸内に発生させてゲップとなり空気中に排出されてしまうのです。畜産牛を削減するためには、みんなが植物由来の代替肉を食べて牛肉を食べなくなれば良いのです」
ゲイツ氏は、レストランやバーが閉店することは良いことだとも発言しており、メアリーランド大学の経済学のピーター・モリチ教授は、ゲイツ氏の発言を認められないとし、ビジネスの閉鎖は資本主義にとって良いものではないと反論している。
(日刊サン 2021.02.16)
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