花火は違法 罰金強化の法案
2020年大晦日の夜、カウアイ島で1人の男性が、花火が原因とされるケガで死亡し、州内では未成年を含む7人がケガを負った。
ハワイ州では花火の打ち上げは違法であるものの特に近年、不法な花火がよりひどくなり、ハロウィーンから元旦まで続き、特に大晦日の夜にはフリーウェイに沿って打ち上げている人々まででている。
違法な花火が後を経たない状況の中、ハワイ下院議員であるアーロン・ヨハンソン氏が新しい法案を提出したとホノルル ・スター・アドバタイザーが伝えている。
「我々は警察による取り締まりを強化し、警察が違反を見つけやすいようにしたいと考えている」
この法案では違法な花火に対する罰金を2倍にし、打ち上げ花火では現在2,000ドルの罰金最高金額を4,000ドルへ変更し、ハワイ州における空気汚染と騒音違反の罰則による追加の罰金も課せられることになる。
さらに警察に対しては、花火を行った人に対して違反チケットを切ることができるようにし、オンラインで罰金を支払うか裁判で争うことになる。
これらの法案は、消防署をはじめとして騒音問題や火事になる危険性のために花火に反対する人々、花火の音に怯えるペットを持つ人々などから支持を集めている。
ホノルル消防署長であるマヌエル・ニーブズ氏もその1人だ。
「周辺住民は騒音と大気汚染に悩み、退役軍人は音によって戦闘状態を思い出し、動物たちは怯えています。花火による子供の事故も後を立ちません」
これらの法案はすでに下院で消費者保護と商業委員会を通過しており、現在公聴会を行っている。
そして今後上院へと移されて法案化に向けての検討に入ることとなる。
(日刊サン 2021.2.16)
シェアする