N95マスクの偽物出回る
N95マスクとは、アメリカ合衆国労働安全衛生研究所の規格をクリアし、認可された微粒子用マスクのことだ。
Nは耐油性がないことを表し、95は試験粒子を95%以上捕集できることを表している。
アメリカでは3MによるN95マスクが多く用いられているが、そんな中で偽物マスクが少なくとも5つの州の病院、医療機関、行政府に販売されたことが判明し、連邦政府当局が捜査をしているとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
現在捜査が行われているために、どの州で見つかったのかは発表されていない。
外国製のこの偽マスクは非常に判別するのが困難で、医療従事者が新型コロナウィルスに感染する危険性があると言う。
ミネソタ州メープルウッド市に拠点を置く3M社は、N95マスクの製造において最も大きな会社だが、感染拡大当初は製造が追いつかない状況が続いていた。
その頃から3Mの名前のついた偽物が出回り始めたと言う。
3M社のケヴィン・ロード副社長は、医療施設やそこで働く人々に対して、外装やトレードマークからどのように偽物と見分けるかについての方法を同社ウェブサイトで調べてほしいと述べている。
見分け方についてのウェブサイトはこちら。
国土安全保障省の調査官7,000人が中心となり、国境警備隊、食品医薬品局、連邦捜査局(FBI)の協力のもとで捜査が行われ、1,250件の家宅捜索、1,000万個の偽物マスクの押収と関係者の逮捕を行っている。
また、偽物マスクは国際貿易法違反と知的財産盗用にもあたる。
この偽物マスクに関して3M社は既に10件以上の訴訟を起こしている。
(日刊サン 2021.2.11)
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