オアフ島で9日(木)、非常に強い風が吹き荒れ、カリヒ地区では5本の電柱が倒れ、数台の車両に被害が出たとハワイ・ニュース・ナウが報じている。
午前11時30分頃、キング・ストリートとディリングハム・ブルバードの間のコケア・ストリート沿いで電柱が相次いで倒れるという事故が起こった。
幸いにも負傷者は出なかったものの、壊れた電柱や送電線の間に車が絡まり、まるでパニック映画のような様相だったという。
落ちてきた電線に埋れたトラックの運転席にいたエリック・マルコムさんは、「強い突風が吹き、電柱がゆっくりと倒れてくるのが見えた。あわてて鍵をつかんで助手席側のドアから飛び出した」と話した。
マルコムさんのトラックの前の車にいたシゲ夫妻は、「突然の出来事で、ただただ怖かった」とコメントしている。
反対車線にいたクラリタ・デュランさんは、目の前で電柱が倒れるのを目撃したという。
「神様に感謝した。間一髪でブレーキを踏んで、『助けを呼ばなければ』と思った」
電線が車の上に落ちたが、デュランさんは無事に脱出した。
別のドライバー、デービッドさんは、自身の車の前後に電柱が倒れたという。
「電線が車の上に落ちてきて、みんな混乱してどうしたらいいのか途方に暮れていた。とにかく降りて、車から離れた」
電柱の倒壊で付近は停電となり、信号機も作動しなくなったが、ハワイアン・エレクトリック社の作業員が各車を移動させている間、警察官が現場の収拾にあたった。
ドライバーらは、数時間その場で待機することになったという。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.2.10)