今月に入り、カイルア地区で空き巣による盗難被害が多発しているが、KHON2では被害に遭った家のいくつかには共通点があるようだと伝えている。
被害者のアレックス・デール氏は、週末、家族とともにキャンプに出かけており、4日(日)に帰宅したところ、空き巣に入られたことを発見したという。「妻が『玄関のドアが開いている』と言い、私はまさかと思った。家の中を見てまわると、家の横にあったルーバー窓が外されて重ねられており、網戸が外れているのに気づいた。犯人はこの窓から入ってきたようだ」
デール氏によると、妻のギターから5歳の息子のものまで、犯人はさまざまなものを持ち去ったという。工具や発電機、現金、そして極めつけに、息子に渡したいと思っていた第二次世界大戦時の祖父のIDタグまでが消え去っていた。同氏は、この事件に苛立ちと不安、平穏を侵されたと感じ、「あらゆる物音が聞こえ、眠れない」と語っている。
デール氏だけでなく、3日(土)から5日(木)にかけてポハクプ近辺だけでも合計5件の空き巣被害が報告されている。専門家によると、これらの事件は同一人物かグループによる連続窃盗である可能性が高いという。
元ホノルル警察官で、現在は「パックス・ベロー・セキュリティ・ソリューションズ・ハワイ」のオーナーであるエド・ハワード氏は、「彼らはキャリアを積んだ犯罪者で、どの家をターゲットにすべきかをよく知っている」と語り、鍵となるのは、ルーバー窓(ジャロジー窓)だと指摘した。
ルーバー窓とは、細長いガラス板やアクリル板を並べた窓で、ハンドルを回すことで板の角度を変えて開閉できるようになっている。ホノルル警察(HPD)によると、ルーバーを取り外すことは、ハワイの家に強盗が侵入する最も一般的な方法のひとつだという。もし自宅にルーバー窓がある場合は、番下を常に閉めておき、もし可能であればルーバーをシリコン接着剤やエポキシでルーバーフレームに接着して開けられないようにすることが望ましいという。
ハワード氏によると、防犯カメラ、モーションアクティブ照明、フェンス、前庭に犬を飼うことで、犯罪を抑止することができるという。また、ご近所づきあいを大切にし、お互いに監視の目があることも効果的だという。
なお、カイルアでの連続空き巣事件の捜査は続けられているが、まだ犯人は逮捕されていない。
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画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2024.2.9)