今年は10月(土)に旧正月を迎え、ハワイ各地で旧正月のイベントが開催されるが、KHON2では、旧正月を祝うことに関連するいくつかのタブーについて伝えている。
- 「死」「病気」「喪失」といった言葉を使わないこと。もし旧正月を祝う間にこれらの言葉を使うと、一年にわたりこれらがついて回ると言われている。
- 祭りの間は陶磁器やガラスを割らないこと。
- 子どもを叱らないこと。もし祭りの最中に子どもを叱ってしまうと、子どもはいたずらっ子になってしまい、一年中もっと叱らなければならなくなる。
- 悲しまないこと。祭りの間に悲しむと、ずっと悲しい状況が続いてしまう。
- 伯父/叔父に不幸をもたらすと信じられているので、髪を切らないこと。
- 誰かにお金を貸していても、その借金の支払いを迫らないこと。
旧暦の大晦日や元旦にやってはいけないこともある。9日(金)の大晦日は、水生生物の頭や尻尾を食べない、お米の保存容器が空にならないよういっぱいにしておく、魔物が来ないよう夜更かしするなどが習わしとなっている。
また、旧暦の元日10日(土)は、服や髪、体を洗わない、家や会社の床を掃いたりゴミを出さない、おかゆやオートミールなどは食べない、朝寝坊する人がいても起こさない、針や包丁、ハサミなどを使わない、昼寝をしない、既婚女性は実家に行かない、お金を贈るときには偶数にすることなどが縁起の良い伝統とされている。
旧暦4日にあたる13日(月)は、台所の神様が家に戻ってくる日とされているため、外出を控え、台所の神様を迎えるための「供え物」を用意して、家にいることが勧められている。また、旧暦の5日にあたる14日(火)になれば、ゴミを出し、床を掃除しても、バチが当たることはない。汚れ、埃、ゴミは貧しさの象徴と考えられているため、それらを家から出すことは、成功と繁栄のために新しい年を準備し、人生に福の神を迎えることを意味する重要な象徴的行為だとされている。
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画像:stock.adobe.com / Rodho
(日刊サン 2024.2.9)