2月8日(火曜日)元ハワイ州上院与党党首だったJ・カラニ・イングリッシュと現職下院議員のタイ・J・K・カレンが収賄の疑いで連邦裁判所によって逮捕されたとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
汚水処理に関する規制と政策について、関係業者から賄賂を受け取っていたという。
イングリッシュ(54歳)は2001年からマウイ島東部、モロカイ島、ラナイ島、カホオラウェ島地域選出の州上院議員で上院与党党首を務めており、今年4月に新型コロナウィルス感染による症状が回復しないことを理由に議員を辞任している。
イングリッシュは贈賄側から金銭、食事、宿泊などの供与を受け、ハワイ州議員および上院多数派党首としての立場を利用して政策上の便宜を図ったという。
2019年6月に1,805ドルのホテル宿泊と500ドルの現金、2020年2月に1,000ドルの現金、2020年3月に1万ドルの現金などとともに、少額の様々なギフトを受け取っていた。
イングリッシュの弁護士リチャード・シン氏は「カラニは非常に後悔しており、自分の行動を深く反省しています。彼は連邦政府に全面的に協力しており、数日内に行われる罪状認否で責任をとる予定です」と述べている。
タイ・カレン(41歳)はロイヤル・クニア、ワイパフ、マカキロ地域選出の現職下院議員で、2019年から2020年にかけて、汚水処理会社から賄賂として23,000ドルを受け取り、贈賄側の企業の利益となるように法律を提出して議会で可決するよう議会で働きかけたとして逮捕された。
それ以外にもニューオーリンズへの旅行の際にカジノのコインを受け取るなどしていたという。
もし裁判で有罪判決が出ると、両者は最高20年の禁固刑と最高25万ドルの罰金となる。
下院議長であるスコット・サイキ氏は次のようにコメントを発表している。
「元上院議員カラニ・イングリッシュと下院議員タイ・カレンに対する嫌疑は非常に重大なもので、住民の信頼を裏切る行為です。本日午後1時2分にカレン議員は本日付で議員を辞職するという届けを提出しました。民主党はカレン議員の後任の選出についてすぐに取り組む必要があります」
ハワイ州議員は200ドルを超えるギフトについて報告するよう法律で定められている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.2.9)