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【世界のこぼれ話】パピーボウル、今年で20周年 アメリカ

いよいよ今週末11日(日)にスーパーボウルが開催されるが、同時期に開催される人気のイベント「パピーボウル」が今年で20周年を迎えるとAP通信が伝えている。

パピーボウルは文字どおり犬たちが繰り広げる番組で、2005年にスーパーボウルの対抗企画としてデビューした。犬がおもちゃでゴールライン(どんなゴールラインでもいい)を越えると、格子状のカーペットの上でタッチダウンを決める。20年のうちに企画は大きくなり、アルマジロ、ハリネズミ、ニワトリも登場するまでに成長したが、今年は原点に還って犬に焦点を当て、4の過去の子犬選手が新しい殿堂入りを果たすために復帰するという。

パピーボウルのレフェリーであるダン・シャクナー氏は、「今年は20周年ということで、脚本をすべてひっくり返し、パピーボウル史上、最もパピーなものにするために、パピーを全面に押し出すことにした」と語った。

この番組は、カラフルなセーターに身を包んだ愛らしく不器用な子犬たちが、おもちゃで遊んだり、尻尾を激しく振ったり、カメラを舐めたりするのを見ることができるが、もっと深い意義は、動物の養子縁組を奨励することにある。

フロリダ州セントクラウドにあるフロリダ・リトル・ドッグ・レスキューは、パピーボウルに10年間参加している。同施設でディレクターを務めるローリー・ジョンソン氏は、「私たちのレスキューが注目されることで、他の犬たちが養子に出される助けにもなる。レスキューは競争ではなく、協力なのだから」と語った。

今年の放送は、数十人のボランティアと、600個の尿パッド、200個のフン袋、10袋のおやつ、30個の水飲みボウル、18台のカメラによって成り立っている。猫のハーフタイムショーも復活する。また、今年は131匹の子犬が登場するが、今回エントリーされた犬たちは、36の州と地域にまたがる73の保護施設やレスキュー・グループから来たという。

シャクナー氏は、「ショードッグのような、トレーナーと一緒に座っている犬は求めていない。私たちが見たいのは、子犬の栄光だ。遊び好きで、好奇心旺盛で、トラブルに巻き込まれたり、おかしなことをしたりする。そして時折、タッチダウンを決めて感動を与えてくれる。そんな子犬のありのままの姿を見せたい」と語った。

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画像:animalplanet.com

 

(日刊サン 2024.2.8)

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